Moderato quasi Andantino

演奏するのも聴くのも大好き!楽典、ソルフェージュに西洋音楽史、クラシックに関することはなんでも知りたい音楽愛好家のブログ

室内楽

普通に音楽教室でピアノを習っているだけではあまり触れる機会のないアンサンブルの曲。今回はアンサンブルの中でも重要な演奏形態の1つ、「室内楽」についてのお話です。


ピアノって、ソロでもアンサンブルでも非常に重要度の高い楽器です。


http://mopianic.hatenadiary.com/entry/2017/04/06/004618


この記事でもご紹介した通り、特に伴奏楽器としての需要が非常に高いです。ギター伴奏で弾く曲もありはしますが、多くの人は伴奏と聞くとピアノを想像することでしょう。


ピアノが他の楽器と共演するのは伴奏だけではありません。ピアノ〇〇奏と名前が付く室内楽も、大切なピアノ曲のジャンルの一つです。


そもそも室内楽ってなんなんでしょう。英語では chamber music と言われる室内楽、その演奏形態は、例外はあれど基本的に1つのルールの上に成り立ちます。そのルールとは、


複数の楽器がそれぞれ違う音を演奏する


というものです。つまり、5人いれば5パート、10人いれば10パート楽譜が存在する音楽が室内楽です。バイオリンソナタなどの2人で演奏する曲も、ピアノとバイオリンの室内楽と捉えることができます。(大抵はピアノ伴奏付きのバイオリンソロ曲という扱いですが...)基本的に指揮者はいません。


室内楽の曲を演奏する上で私が恐ろしいと感じることは、


(1)ソロと違ってどんなに悲惨な間違え方をしても弾きなおしたり止まったりできない


(2)オーケストラと違って誰も自分と同じパートを弾かないので自分の演奏が止まってしまうと1パート分音が消えてしまう


この2つです。


(1)ソロと違ってどんなに悲惨な間違え方をしても弾きなおしたり止まったりできない


もちろんソロ演奏にも同じことが言えるのですが、ソロ演奏の場合の「弾きなおしができない」は「弾きなおすべきではない」という意味で、ぶっちゃけ弾きなおしたければ弾きなおせます。聴衆の心証は悪くなるでしょうが、演奏者の決断次第ということです。一方、室内楽、といういうよりアンサンブル全般に関して言えることですが、複数人で一緒に演奏する場合の「弾きなおしができない」は、ソロと違ってやりたくてもできません。どんなに聴衆に嫌われる覚悟があったとしても、共演者がいるので、音楽は自分の演奏が止まっている間も進んでいます。弾きなおすとなると、


「ちょっとストップ!!ごめん、〇〇小節目の〇拍目からもう一回!」


みたいな会話が必要になります(笑)普通に考えて本番ではありえません。とにかく間違えても止まっても楽譜を追い続けなければいけません。うまく入るタイミングが掴めなければ、丸1ページ弾かずにすぎてしまった、ということもありえるのです。


(2)オーケストラと違って誰も自分と同じパートを弾かないので自分の演奏が止まってしまうと1パート分音が消えてしまう


ピアノ演奏者にはあまりピンとこないかもしれませんが、オーケストラと比べた時に生じる室内楽の難しさです。オーケストラって基本複数の演奏者で1つのパートを演奏します。つまり自分が弾けなくても周りの演奏者が同じ音を弾いているので、自分も弾いてるフリでごまかすことができます。結構聴いてる人にバレますが、なってる音自体にはさほど影響はありません。実際、オーケストラの譜めくりは、2人で1つの楽譜を見て、1人が譜めくりしもう1人が演奏を続けることで、演奏を止めることなく演奏者自身で譜めくりしています。

ですが室内楽は、そのものの定義通り1パートにつき演奏者は1人なので、誰か1人が弾くのをやめると、そのパートの音が丸々消えます。弾いてるフリでごまかすことができません。


なかなかハイリスクな室内楽ですが、それを上回る魅力があります。自分1人で練習するときと、みんあで合わせるときの音の違いって、とっても感動的です。


もちろん、自分のパートを練習するときは他のパートの音もイメージしながら練習するし、CDを聴いてみんなで合わせたらどんな音がなるのか知った上で練習するのですが、実際に自分がピアノを弾きながらみんなで合わせた音を聴く瞬間、


「ああ、こんな音がなるんだ」


と私はいつも感動します。

聴衆として聴く室内楽と違って、自分が音楽の一部を担ってる時に聴こえる音って、独特の性格があります。かけたパズルのピースを埋める感覚とも言えるし、違う色の水彩絵の具を順に重ねていくような感覚を味わうこともあります。

その何色も重なった水彩絵の具は、綺麗にまざって澄んだ一色になることもあれば、かき混ぜられても混じり合わずにマーブル状になることもあります。どっちになるかは自分1人での練習の時には想像しかできないんです。想像通りの音がなることもあれば、まったく予期しなかった音になることもあります。聴衆として共演者の輪の外で聞いた時には感じることのない音の混ざり具合を、演奏者は肌で感じるのです。


演奏も楽しいですが、もちろん聴くのもとっても楽しいです。室内楽ってマイナーですが、意外と名曲ぞろいです。曲そのものの素晴らしさはもちろんのこと、演奏者同士の意思疎通を「聴く」ことも、室内楽の面白さの1つです。当然演奏者は演奏中に喋ることができないので、弾き始めは目や呼吸で合図をします。それぞれのセクションで、どのパートを目立たせるのか。1つのメロディーに対して、他のパートは下から支えているのか、それともそのメロディーに対する受け答えとして対等な立場を保っているのか。そういうこともアインコンタクトや呼吸、なってる音から読み取ることができます。言葉を使わない会話を聞くことができます。オーケストラと違って指揮者がいないので、全員が対等に主張することができる状況で、どういうまとまりを出しているのか。室内楽の魅力はここにあると思います。音の喧嘩を楽しむこともあります。室内楽ならではの楽しみ方です。


室内楽は、弾いても聴いても楽しいです。知名度は低いですが、クラシック音楽において、とても重要な位置にあるジャンルだと私は思います。弾くのは共演者探しからなのでなかなか機会がないかもしれませんが、聴くのはすぐにできるので、室内楽を聴いたことがない方は是非聴いてみてください!


ピアノを含む室内楽のキーワードは


ピアノ三重奏 (ピアノトリオ Piano Trio)


または


ピアノ四重奏 (ピアノカルテット Piano Quartet)


です!日本語読みではカルテットですが、実際の外国人の発音は「クヲーテット」なんですよね。通じなくて焦った経験があります^^;


室内楽の魅力のご紹介でした!室内楽に興味を持っていただけたら嬉しいです*^^*

私もまたやりたいな〜。





音程の学習方法(3/3)

前回に引続き音程の学習方法をご紹介します。

 

mopianic.hatenadiary.com

 

2.長音階を使う

 

この方法では、ハ長調からロ長調、12調全ての長調の調合を知っていることが大前提です。全て覚えることも楽器を習っていれば難しくはありませんが、五度圏の法則を知っていれば12調分の調合を丸暗記する必要はないので、ある程度音楽の基礎を知っていればこの方法も覚えやすいと思います。数字を覚える1番目の方法より楽ですしね( ´ ▽ ` )ノ

 

長音階、つまり長調のスケールに含まれる音と比較して音程を調べるのがこの方法です。

長音階では、音階に含まれる全ての音と主音(ハ長調ならド、ト長調ならソ)の音程は必ず長及び完全になります。

ハ長調の長音階を見ていきましょう。

主音のドと、スケールに含まれる7音との音程を1つずつ見ていきます。

左右の手の人差し指でピアノの鍵盤を押すイメージで読むと分かりやすいと思います。

 

まず1音目、ド =

主音のドと同じ音なので完全一度です。同じ鍵盤を二本の指で弾いている状態です。

 

主音 ド と2音目 レ = 長2度

 

主音 ド と 3音目 ミ = 長3度

 

主音 ド と 4音目 ファ = 完全4度

 

主音 ド と 5音目 ソ = 完全5度

 

主音 ド と 6音目 ラ = 長6度

 

主音 ド と 7音目 シ = 長7度

 

こうなります。ご覧の通り、長と完全の音程しかありません。前の記事で述べた様に、完全か長かは数字で決まります。1オクターヴ以下の音程では1、4、5は完全、それ以外は長でしたね。

ハ長調を例にしましたが、全ての長調で同じ音程を確認できます。黒鍵だらけの長調も、主音との音程は全て長か完全です。

これがきちんと理解できていればあとは簡単。知りたい音程の低い方の音を主音とする長音階に、高い方の音が含まれていればその音程は長または完全、含まれていなければ長または完全の音程と比較します。文章だと難しい( ;∀;)

 

<例題>

ミとソの音程を調べるとします。まず、3度ということが分かりますね。次に、低い音はミなので、ミを主音とした長調、ホ長調のスケールを使います。ホ長調の調合はシャープ3つ、ファ、ソ、ドです。高い方の音、ソはホ長調のスケールに含まれているでしょうか。ソのナチュラルはホ長調にはありませんね。つまりミ-ソは長3度ではありえません。では、この音程は長3度と比べてどうでしょうか。長3度はミとソ#ですから、ミとソ ナチュラルはそれに比べて半音1つ分狭い音程だということが分かります。長より半音1つ分狭い音程は短、つまりミ-ソの音程は短3度です。

 

ではファ-シはどうでしょうか。低い方の音はファなので、へ長調の音階で考えます。へ長調の調合はシbですので、シ ナチュラルはへ長調の音階にはありません。ファとシは4度で、減-完全-増 のグループなので、ファとシbだと完全4度。知りたい音程はファとシ ナチュラルで、完全4度の ファ-シb より半音1つ分大きいのでこの音程は増4度です。

 

このように、長調の調合がしっかり分かっていれば、スケールを使って音程を調べることができます。私にはこの方法が一番あっていました。特に6度の音程が出てくる時は、未だにスケールを使って考えてます。3度とかならすぐにわかるんですけどね^^;6度は考えないとわからない...。

 

では次、最後の方法です。

 

3.白鍵同士の音程を丸暗記する

 

強引な方法に思えますが、小さい子に教える時にはこの方法が一番オススメです!ピアノの鍵盤の並び方さえ覚えていれば大丈夫。調合の知識も大量の数字の暗記も必要ありません。

シンプルに説明すると、ピアノの白鍵同士の組み合わせの音程すべてを丸暗記するのがこの方法です。無謀に思えますが、ちゃんとルールもあるし割と簡単です。

1度:いうまでもなく全ての鍵盤において完全一度です。

2度:半音(黒鍵が間にない2つの音)ミ⁻ファ、シ⁻ドは短2度、他はすべて長2度。

3度:2音の間に半音が含まれているレ⁻ファ、ミ⁻ソ、ラ⁻ド、シ⁻レは短3度、他はすべて長3度。

4度:ファ⁻シは増4度。他はすべて完全4度。

 

とりあえず4度まで完璧に覚えられたらあとはとっても楽です。因みに3度の「2音の間に半音が含まれている音程」というのは、ミ⁻ソまたはシ⁻ドを含む音程という意味です。

 

5度以降は2度から4度までの音程を転回して考えます。

 

5度:シ⁻ファは減5度、他はすべて完全5度。

6度:2音を上下逆にし、3度の音程を作る。それが長3度の場合、6度の音程は短。短3度の場合は長。

7度:2音を上下逆にし、2度の音程を作る。それが長2度の場合、7度の音程は短。短2度の場合は長。

 

この「2音を上下逆に」することが「転回する」ということです。音程は転回するとき、長は短に、短は長に、減は増に、増は減に変わります。例えばラ⁻ファの場合、これは6度なので、2音を上下逆にした3度のファ⁻ラで考えます。ファ⁻ラは間に半音を挟んでいないので、長3度ということがわかります。つまり元の音程ラ⁻ファは短6度です。

 

5度も4度の転回で考えることができます。4度はファ⁻シが増4度ですので、それを展開したシ⁻ファは減5度になります。他はすべて完全です。(完全の音程は展開しても完全のままです。)ですが、わざわざ転回して考えるよりも、シ⁻ファだけ減と覚えたほうが5度の場合は楽だと思います。

 

白鍵のすべての組み合わせの音程を覚えたら、あとはシャープやフラットに合わせて音程を広げたり縮めたりするだけです。たとえばレ⁻ファ#は、白鍵同士の場合短3度であることを踏まえて、そこから半音音程がおおきいので長3度だということがわかります。

 

この方法、本当におすすめです。私自身はこの方法で音程を学んだわけではありませんが、教えるときはこの方法が一番相手に理解してもらえます。

 

以上、私がおすすめする3通りの音程の勉強の仕方でした。音程の覚え方や説明の仕方は他にもいろいろな方法が存在します。覚え方のストックを増やしていくのも面白いかもしれません。和音やスケール、転調などの音楽理論はすべて音程で語られます。理論のみならず、演奏にも活用できます。ちょっと変わった音程(増4度など)がでてくるところでは少し時間をとって大事にメロディーを弾くとか・・・。音程をきちんとマスターしていれば、音楽は演奏するのも聴くのも何倍も楽しくなると思います。

 

では最後に豆知識として、英語での音程の言い方をご紹介します。

数字は、日付や順位のように序数詞、つまりst、nd、rd、thをつけて表現します。(1st, 2nd, 3rd, 4th...)

長=major (M)  短=minor (m)  完全=Perfect (P)  

増=Augmented (A)  減=diminished (d)

書くときは基本的に、かっこの中のアルファベット1文字で示すことが多いです。数字の後のth等も省略できます。話すときは省略しないし、数字の後のthもきちんと発音します。例えば長3度の場合、書くときは M3 あるいは M3rd ですが、話すときは major third となります。アルファベットを省略して書くときは大文字と小文字の区別ははっきりつけます。

「音程」という言葉自体は、英語では interval といいます。

Listen to the interval!

音程をよく聴いて!という意味になります。楽器のレッスンで先生に言われるかもしれません。

転回は inversion です。

A4th is the inversion of d5th.

増4度は減5度の転回形である。

こういった具合に使います。

日本は音楽用語をほとんど和訳しているので、海外で音楽を勉強しようと思うと、日本人は結構苦労しそうです。自国の言葉で音楽用語を言えるというのは、誇れることなんですけどね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

伴奏者としてのピアニスト

ピアノが弾けると、中学校の合唱などで伴奏をお願いされることがよくありますよね。私も中1の時にやりました。合唱だけではなく、ほとんどの楽器はピアノ伴奏と一緒に演奏します。ピアノが伴奏をする曲は2種類あって、一つがピアノとソロの楽器のために書かれた作品、そしてもう一つがオーケストラとソロの楽器のために書かれた作品です。後者はソリストが練習するたびに毎回オーケストラを呼ぶわけにはいかないので、オーケストラのパートをピアノで弾ける様に編曲したものを伴奏として弾きます。通称orchestral reduction。アレンジにもよりますが、大勢で弾くものを一人で弾くことになるので当然難しいです。

 

協奏曲の伴奏は、作曲者自身がピアノ譜に編曲したものもあれば、ほかの音楽家がアレンジしたものもあります。伴奏者が誰によるアレンジかまでは気にすることはあまりありませんが、アレンジが何種類かあって自由に選べる(楽譜が手に入る)場合、どれを選ぶかによって難易度が大幅に変わってきます。特にモーツァルトの協奏曲、バッハのバイオリン協奏曲は、あるアレンジはそこそこの腕前のピアニストなら初見で弾ける程度のレベルなのに、ほかのアレンジだと音を抜かないと弾けないほど難しかったりします。

ここでは大まかに、簡単なアレンジと難しいアレンジに分けてみますね。

どちらにもメリットとデメリットがあって、簡単なアレンジのメリットはもちろん弾きやすいこと。デメリットはオーケストラの音を再現しきれないことです。簡単なアレンジだと弾く音が少ないので、弾かないオーケストラのメロディーもあるわけです。難しいアレンジはその逆。弾きにくいですが、オーケストラの音の再現度は高いです。

協奏曲の伴奏は、完全に”伴奏者”としての伴奏です。ここで書くと意味不明ですが、これは冒頭で紹介した”ピアノとソロ楽器のために書かれた曲”に対して、協奏曲の伴奏というのはピアニストの立場が完全に脇役だ、ということです。もちろんオーケストラだって協奏曲の大事な要因。ソロがオーケストラの伴奏をするセクションだってあるし、ソリストとオーケストラは音楽的には同等の立場です。でも、主役ではないんです。協奏曲のピアノ伴奏はそのオーケストラの代役。当然主役ではありません。私も協奏曲の伴奏をしたことがあります。たまに「伴奏のほうが難しくね?」って思うこともありますが、それでも伴奏者は主役ではないんです。送られる拍手は先にソリストに向けられるのです。伴奏者は脇役なのです。どれだけ難しくても脇役なのです。

 

協奏曲の伴奏がいわゆる"裏方"であることに対し、最初からピアノとソロ楽器のために書かれた曲、主にソナタですが、こちらはピアノパートもソロ楽器と同じくらい重要です。当然目立つのはソロ楽器になることが多いですが(ソロ楽器はピアノの前で演奏しますし)、音楽的にみて、こちらのタイプの曲は「ソロとピアノ伴奏」ではなく、「ピアノとソロ楽器のデュエット」なのです。演奏する際、奏者2人の音楽解釈の一致は協奏曲の伴奏ではそこまで重要視されませんが、「デュエット」では必要です。一致とまではいかなくても、お互いの解釈の仕方を知っておくことは絶対条件です。演奏後お辞儀をする際どうしても脇役感は拭えませんが、それでも奏者は自分もソリストの1人であると自信を持っていいのが「デュエット」でのピアノ伴奏だと思います。


2種類のピアノ伴奏について紹介しましたが、伴奏が好き!という方はどちらの種類の伴奏が好きですか?私は伴奏大好きで、どちらかというと協奏曲の方が好きです。縁の下の力持ちってかっこいいですからね。あともう一つ、大きな声では言えない理由がありまして。それは、音を自由に変えられることです。自由といっても、曲調や和声が変わらないようにしなければいけないので楽典の知識は必要ですが、何せ協奏曲の伴奏はオーケストラの楽譜をピアノにアレンジしたものなので版によってはとっても難しいんです。まあ、10を超える人数で弾くものを1人で弾くわけですから当然なのですが。簡単な版は、そこまで重要でない音を根こそぎ落として大事なメロディと低音だけ残してるのでとても弾きやすいですがなんか物足りない。そんな時は原曲を聴いたりスコアを見たりして弾けそうな音を追加します。逆に難しい版、つまり、人間に手は2つしかないということを全く考慮していないような、オーケストラの音全部詰め込んだチャレンジャー向けのアレンジの場合はそこから弾きにくい音を抜いていきます。私は断然後者です。初見の時が一番難しくて、弾けば弾くほど簡単になっていくのが爽快!たまに、親指と小指が取り外し可能な人向けか!と思うような和音があったりしますからね。音を変えて弾きやすくなると練習が楽しくなります。


デュエットの伴奏も捨てがたいです。ですがデュエットの場合、私はソロのつもりで練習するので、楽しく!とはいかずいつも緊張感マックスです。本当に1人で弾くソロよりはデュエットの方がいいけど、やっぱり一番好きなのは協奏曲かな。自分の手に合うように音を変えるのも楽しいし。当然バイオリンソナタのピアノ伴奏とかだと音は変えられませんから!笑


というわけで、ピアノ伴奏についての私なりの意見でした。いろんな形態で楽しめるピアノっていいですよね。さすが楽器の王様!

いつか私の協奏曲伴奏の音の変え方とかも紹介したいと思います^^


 

 

音程の学習方法(2/3)

前回に引き続き、音程の学習方法についてご紹介します。mopianic.hatenadiary.com

 

(2)の音程の種類についてですが、増、減、完全、長、短、これらは音程の幅の大きさを示しています。

(1)で説明した通り、音程は数字だけで表すとシャープとフラットの区別がつきません。ファから3度上と言われても、ラなのか、ラbなのか、はたまたラ#なのか分からいのです。そこでそれらを明確に区別するのが音程の種類です。先に答えを言ってしまいますが、ファとラは長3度、ファとラbは短3度、ファとラ#は増3度です。

前の記事でも書きましたが、音程の種類を間隔が狭い順に並べると、

 

①減ー短ー長ー増

 

または

 

②減ー完全ー増

 

となり、2音の間隔が半音広がると右に一つ進みます。

この①と②ですが、まずこれが最初の暗記になります。最初に頭に叩き込むべき音程のルールです。

 

2度 3度 6度 7度 は①のグループ

 

1度 4度 5度 8度(オクターヴ)は②のグループ

 

どういうことかといいますと、例えば減3度の上の音が半音上がると、2音の間隔が半音広がるのでその音程は短3度になります。3度は①のグループなので、減の次は短です。完全3度にはなりません。(減から完全になるのは②の進み方)

そして増4度の上の音が半音下がったら、それは完全4度になります。4度は②のグループなので長4度にはなりません。(増から長になるのは①の進み方)

 

今回は8度までしか書いていませんが、もちろん8度以上の音程も存在します。その場合、7または7の倍数との差(1オクターヴ以上の音程を1オクターヴ以内にまとめた形)が①と②どちらのグループになるかを見るのですが、勉強したての時にこれをやるとややこしくなるのでここでは省きます。

 

というわけで、音程を示す2つの要因について説明してみましたが、一番大事なのは、それぞれの音程の覚え方ですよね。

ここでは私が知っている3つの考え方及び覚え方について紹介していきます。音程の覚え方は人それぞれで、教え方も先生や教科書によって違います。私も10通り以上見たり聞いたりしてきましたが、その中で私が人に教えるならこれを、と思った3通りの方法です。

 

1.半音の数を丸暗記

これは数字をたくさん覚えるのが得意な方におすすめの方法です。音感や調性の感覚が全く必要ない、大急ぎで習得する必要があるときにもってこいの方法です。

1度から8度までの「完全」と「長」の音程の半音の数を覚え、そこから半音何個分広いのか、狭いのかで音程を特定します。この半音を数える方法では、すごろくの数え方と同じで数え始めの地点は0になります。

 

完全1度:半音の間隔0(2音が同じ音)

 増一度:半音の間隔1(例:ドとド#)

完全1度は2つの同じ音で作られる音程です。数え始めの場所が半音0個、もう一方の音も同じ場所、つまり数え始めの地点からどこにも移動しないので、この音程の半音の数は0個になります。

そこから半音一個分間隔が広がると、1度は②のグループで 減ー完全ー増 という進み方をするので、増1度になります。

因みに減1度は存在しません。半音の間隔0の完全1度が、この世で最も小さな音程です。

同じ要領で、2度から8度までの音程も「完全」または「長」の音程の半音の数を覚えて、音程の種類を見分けます。 

 長2度:半音の間隔2 

 長3度:半音の間隔4

完全4度:半音の間隔5

完全5度:半音の間隔7

 長6度:半音の間隔9

 長7度:半音の間隔11

完全8度:半音の間隔12

 

これを丸暗記で音程は完璧です。メリットは音感が全く必要ないこと。デメリットは聴音で応用が利かないこと、つまり楽譜を見てではなく、音を聞いて音程を答える問題では全く通用しないことです。筆記問題でしたら問題ないですね。ただ数字の羅列を覚えなきゃいけないので、得意じゃない人には無謀と言わざるを得ない覚え方ですし、何より楽しくないです。ただこの方法でしたら、気合さえあれば深く音楽を習ってない人でも音程をマスターできると思います。ミとファ、シとドが半音であるという最低限の知識は必要ですが・・・。

 

<例題>

ラとそのすぐ上のファの音程は何でしょう。

 

まずは数字を数えます。

ラシドレミファ 

ラが1なのでそこから数えてファは6、つまりこの2音の音程は6度です。

次に音程の種類ですね。ラからファまで半音はいくつあるでしょうか。半音を数えるときは数え始めの地点が0です。

ラ シb シ ド ド# レ ミb ミ ファ

ラが0なのでそこから数えてファは8ですね。

長6度は半音9個でした。ラファは8個なので1個少ないです。6度は①のグループなので、

減ー短ー長ー増

長6度が半音9個。ラファは半音1個分狭いのでので一つ左に戻ります。

答えは短6度。です。

 

次の記事で残りの2つの覚え方、そして豆知識として英語での音程の言い方についてご紹介します。  

音程の学習方法(1/3)

楽典とは音楽の理論のことですが、楽典を学習するうえで一番最初にあたる壁が「音程」だと思います。楽典でいう音程とは音の高さのことではなく、二つの音の幅(時間の間隔ではなくピッチの広さ)を指します。例えばドとそのすぐ上のミは三度、さらに言えば2音ともピアノの白鍵の場合、長三度となります。この音程という項目がどれだけ大事かといいますと、英語の肯定文の文法 主語ー動詞ー目的語 という基本の語順並みに大事です。これがしっかりわかってないと、いくら単語を覚えても文章を作れないし、疑問文との区別もつきませんよね。楽典では、音程がわかっていないと音階の種類や和音を理論を元に理解することは難しいです。できなくはないんですけどね。英語も文法はさっぱりわからないけどペラペラしゃべれる人はいますし。ただ、人に説明するとなるときっと苦労します。

 

というわけで、楽典を勉強する場合ぜひとも一刻も早くマスターするべき項目、「音程」について、私が知っている覚え方をご紹介したいと思います。

 

まず簡単に音程の説明をします。はっきり言って音程は暗記ものです。結局は覚えるしかないのですが、暗記を始める前に理解しておくべき2つの要因が、

 

(1)音程を数えるときは一方の音を1として、もう一方の音にたどり着くまで数字を増やしていく。

 

(2)音程の基本的な種類は5種類あり、狭い順から 減ー短ー長ー増 または 減ー完全ー増 となる。

 

です。

 

音程は長3度や完全5度のように、音程の種類+数字で表します。(1)の数字ですが、まずここでしっかり数え方を理解する必要があります。音程を数えるときは、数え始めの音がすでに1です。すごろくと違って、今立っているその場所がもう1なのです。ですから、ドとそのすぐ上のレは2度になります。小さいころ楽典を習った人は多分何も感じずすんなり受け入れられたかもしれませんが、ある程度大人になってからこれを知るとちょっと気持ち悪いかもしれません。私は中3で勉強しましたが、すごく気持ち悪かったです。ここが1ってなんで!?まだどこにも行ってないんだから0でしょ!?と頭の中でキレてました(笑)

数字を数えるとき、シャープやフラットは気にしません。フルしかとです。ドとファは4度。ドとファ#も4度です。そしてドとファb、つまりミなのですが、それも4度になります。ドとミは3度。同じ音なのにドとファbは4度。4度の中にも上記で上げただけでも3種類あります。(ドとファ、ドとファ#、ドとファb)それを区別するのが(2)の音程の種類です。

 

次の記事で(2)について詳しく説明していこうと思います。

このブログについて

ご観覧ありがとうございます!

はじめまして、mopianicと申します。このブログでは、ピアノの腕前はイマイチだけどクラシックが大好きで弾いたり聴いたりで人生を楽しむ音楽愛好家の私が、クラシック音楽の分析、楽典の解説、趣味でやってる耳コピ、好きな曲の紹介など、音楽に関する記事を更新していきます。

 

好きな作曲家は、バッハ、ヘンデル、スカルラッティ、スメタナ、ラヴェル、サン=サーンス、プロコフィエフなど。主にバロック音楽と20世紀の音楽が好きです。国で言えばチェコの作曲家が好きです。クラシック音楽カテゴリーでチェコはそんなに人気ではありませんが、ドヴォルザークやヤナーチェックなど、素敵な曲を書いた作曲家が結構います。

 

ソロも好きですが、一番好きなのは室内楽。特に弦楽四重奏が好きですが、ピアノ三重奏も名曲がたくさんあります。リコーダーとハープシコードを含むバロックオーケストラも大好きです。生で聴く機会はなかなかないのが残念です。協奏曲でしたら、モーツァルトの初期のピアノ協奏曲の様な小さいオーケストラと演奏する曲が好きです。チャイコフスキーなどの様に大きなオーケストラを使う協奏曲も迫力があっていいんですけどね。

 

ここであげた作曲家の作品の紹介を中心に、このブログでは音楽に関することをいろいろ書いていきます。1つの曲に対して抱く感情は人によって違い、千差万別。私と正反対の感想をお持ちの方、ネガティヴなコメントも大歓迎です。音楽、そしてそれを鑑賞する耳は、主観と客観がバランスよく混じってはじめて成長するものであると言うのが私の持論です。

 

更新頻度はバラバラですが、是非お暇な時にお立ち寄りください( ´ ▽ ` )ノ